日高川町議会の台風12号災害の検証と復興に関する調査特別委員会(堀辰雄委員長)は1日に開き、前回の委員会でおおむね方向性を固めていた県関係者の参考人招致を巡って紛糾。約3時間にわたる議論の末、必要ならば出席を求めるという方針で決着がついた。
 前回の委員会では、県から県営椿山ダムや県河川課職員、町からも玉置俊久町長、松尾孝志副町長、消防団関係者らを招く考えで、今回は当初、委員から事務局に提出された検証と復興事項の意見をもとに、参考人に質問する内容について協議する予定にしていたが、県からの参考人招致について一部議員が反対。「委員会が提出した意見書について県から回答もいただいており、あえて呼ぶ必要はない」「県からの回答を精査した上で、疑問点や要望があれば呼べばいい」とし、対して賛成派は「県の回答は今後の展望が見えない。県から話を聞いて、委員会として町民に分かるよう説明しなければならない」「二度とこのようなことが起こらないよう、県関係者から直接話を聞いて検証するべき」と意見は対立。堀委員長は「これまでの経緯や回答を踏まえて質問がある委員もいる。県から関係者を招いてきっちりと検証するのが委員会の務め」と理解を求めたが、議論は平行線。結局、次回11日に各委員が提出している意見を精査し、修正案をまとめた上で、必要に応じて招くことに決めた。