みなべ町は、 来年4月から上南部小学校区で行う学童保育へ向け、 生涯学習センター敷地内に新しい施設を建設することを決めた。 23日に開会した定例議会に設計監理業務委託料を計上しており、 可決されれば9月議会に建設費の補正予算を提案する方針。 開設場所が最大のネックとなっていたが、 利便性や安全性を考慮して学校近くに施設を新設。 以前から開設を求めていた保護者らのニーズに応えていく。
 上南部小校区ではこれまで学童保育がなく、 共働きの子育て世代の増加とともに早期開設を求める声が高まっていた。 昨年12月からことし1月にかけて上南部保園児保護者104世帯を対象にアンケートも実施、 全体の93%が 「利用したい」 という結果が出ていた。 こういった現状を受け、 ことし3月の議会定例会で石橋勝教育長が 「要望に早急に応えたい」 との考えを示し、 検討に入っていた。
 開設へ向けてのネックは場所の選定。 上南部小学校の空き教室を使うことが最も近道とされていたが、 確保できるのは1教室だけで30人程度しか利用できないため断念。 学校以外の施設の転用も考えたが、 費用や時間がかかるため、 場所選びが難航していた。 そこで児童の安全性と利便性を考え、 学校に近い場所で新築を検討。 学校から東約150㍍にある生涯学習センターの敷地内で駐車場奥にある倉庫を取り壊し、 新たに軽量鉄骨造り平屋建て (約100平方㍍) の建設を決めた。 23日開会の議会に上南部学童保育所等設計監理業務委託料570万円を計上。 9月までに設計を終え、 9月議会に建設費を盛り込んだ補正予算案を提出したい考え。 本年度中に完成させ、 4月から開設する計画だ。
 対象や費用、 内容などについては、 すでに実施している南部小学校区の学童保育を参考にしながら具体的に詰めていく。 石橋教育長は、 「少しでも早く保護者の要望に応えるため、 施設を新築することにした。 来年4月に間に合うように取り組んでいきたい」 と話している。