金環日食が観察できる21日、田辺市龍神村の道の駅「ごまさんスカイタワー」は通常よりも3時間早めた午前6時から営業を開始する。当日はタワーの利用者を対象にコーヒーなどのプレゼントも。「雄大な山並みをバックに見る金環日食もいいですよ」とPRしている。みなべ町内の宿泊所でも宿泊予約が増えており、日食観察用の眼鏡を用意する施設もある。
 金環日食とは太陽の光が月の回りに環のように見える現象で、 県内では282年ぶりに観察できる。 日高川町のかわべ天文台を基準にすると午前6時15分から太陽が欠け始め、 金環日食となるのは午前7時26分から4分間程度。 終了は午前8時52分となる。
 県内の道の駅としては最も標高が高い 「ごまさんスカイタワー」 では、 紀伊山地の山並みをバックに日食を楽しんでもらおうと、 当日の営業時間を変更する。 通常は午前9時だが、 日食の時間に合わせて午前6時から全施設をオープン。 タワー利用者 (300円) には、 先着100人に日高川の源流コーヒーか龍神産柚子ジュースをサービス。 観光関係者らは 「海をバックに見る人も多いと思うが、 山並みを背景に見るのもきれいですよ。 観察用の眼鏡は各自が用意して下さい」 とアピールしている。
 みなべ町でも金環日食に伴い、 宿泊施設の利用者が増えているという。 国民宿舎紀州路みなべなどでは観察用眼鏡も貸し出す。