市内の社会医療法人黎明会北出病院(北出俊一理事長)は、幅広いニーズに迅速に応えようと、整形外科医をこれまでより1人増員し、4人態勢での診療を4月からスタートさせている。
 新しく入ったのは、邑本哲平医師(33)=北九州市出身=と石原善三郎医師(36)=熊本市出身=の2人。整形外科医は、リーダーでスポーツ整形が専門の阪田武志医師(48)と、昨年4月から勤務している人工関節が専門の島田佳宏医師(31)の4人となった。スポーツでけがをしたり、腰痛や転倒などで来院する高齢者も増えている中、急患にも素早く対応できる態勢を整えようと、1人を増員することにした。
 邑本医師は平成18年に北九州市の産業医科大を卒業後、同病院臨床研修医や福岡県内の病院で研さんを積んできた。脊椎が専門分野で、「腰痛やヘルニアなどで悩む患者さんの痛みや不安を解消できるように頑張りたい」。石原医師は平成16年に同じ産業医科大を卒業後、九州の病院を中心に勤務してきた。邑本医師とは対照的に脊椎以外が専門で、「幅広い疾患に対応していきたい」と話し、2人とも「患者さんのよき相談相手になりたい」と声をそろえている。
 リーダーの阪田医師は「各専門分野の医師がそろい、幅広く迅速に対応できるようになったので、気軽に相談に来てほしい」、同病院の尾崎充院長は「日曜と祝日を除けば24時間対応が可能で、地域医療の充実が図られる」と期待を込めて話している。