任期満了に伴う由良町長選は、きょう8日に告示され、午前8時半から午後5時まで役場3階大会議室で立候補の届け出が受け付けられる。告示前日の7日正午現在でも、出馬表明しているのは2選を目指す畑中雅央町長(67)=衣奈=だけ。依然として対抗馬の動きはまったく見られず、13日の投票日を待たずしての無投票当選が確実な状況だ。
 畑中町長は昨年12月議会で「公約に掲げた由良港の津波対策、農漁商工業の活性化、県道の三尾川―白崎間、衣奈トンネルを含む門前―衣奈間、吹井―江ノ駒間歩道の各整備が緒に就いたばかり。まだまだ時間を要する事業であり、引き続き課題を解決し、町政の進展に取り組むため全力を傾注して臨みたい」と出馬表明。1期目の間には水道水異臭騒ぎへの対応や旧白崎中学校グラウンドの貸与に際して一部住民から反発もあったが、今月2日までに地元区をはじめ商業、農業、漁業、観光などの17団体から推薦(出馬要請含む)を集めるなどし、着実に支持を広げている。告示目前になっても対抗馬のうわさすらなく、このまま町制施行以来6回目の独走ゴールとなりそうだ。
 畑中町長は平成20年5月に無所属新人との一騎打ちを2777票対2207票で制し、初当選。2期目の公約では、子どもの育成支援、高齢者の生きがい対策及び健康増進対策の推進、東南海・南海地震対策の強化・充実、高潮・洪水対策の推進、下水道事業の推進、心身健全で心豊かな人材の育成、県道・町道の幹線道路の整備促進、農業・漁業・商工業の育成・強化の8点を重点施策として掲げており、「町民の皆さんから『いつまでも住み続けたい』と言っていただけるような町づくりへ全力で取り組んでいきたい」と意欲を見せている。
 告示日の畑中町長陣営は、届け出を済ませたあと午前8時半すぎから網代地内、商工会館西の選挙事務所で出陣式を行う。川口洋治後援会長らが支援を呼びかけ、畑中町長が第一声を放つ。出陣式終了後、9時すぎに街宣へ出発。対抗馬がなくても午後5時まで町内2周を予定している。
 選挙人名簿登録者数が確定 町長選の告示を前に7日、町選挙管理委員会(濵田英治委員長)が役場で開かれ、 選挙人名簿登録者数(選挙時)を確定した。男2643人、女2965人の計5608人。