市内塩屋町にある県暖地園芸センターで育成された2種類のスターチスが、新しく品種登録された。色はどちらもスターチスの主力である紫で、これまで品種登録されていた県産の4品種に加えて6品種、紫の登録は初めてとなる。
 同センターではこれまで、白や黄色の「紀州ファイン」シリーズ4品種を育成、品種登録。今回は濃い青紫の「紀州ファインバイオレット」と紫の「紀州ファイングレープ」の2品種で、2年前の平成22年3月に出願申請を行い、今月4日付で種苗法に基づく品種登録が認められた。
 今回登録された2品種とも収量性が高く、ファインバイオレットは草姿が立って切り花の作業効率がよい。 ファイングレープは草丈の伸びがよく、栽培初期からの秀品率が高いという。現在、県が契約する民間業者によって苗の増殖が進められている。