ことしも大阪マラソンのエントリーが始まっており、初日だけで定員の3万人をオーバーした。マラソン愛好家が増えていることだけでなく、大都会の中心を走れる機会はこのときしかない、人気があるのも当然だろう。もう一つ、目的別にチャリティー金を寄付するシステムもいい。がん撲滅や障害者のスポーツ支援などのテーマから、自分が協力したい分野に寄付できる。ランナーにとっては、単に走ることを楽しむだけでなく、少しでも社会貢献できているという充実感を味わえるのではないだろうか。チャリティーを考えるいい機会でもある。
 先日、日高川町美山地区で、ヤッホー桜マラソンが開催され、筆者も参加させてもらった。最長で10㌔と、大阪マラソンとは規模は違うが、地元の有志が手作りで運営する大会は庶民的で、アットホームな雰囲気が親しみやすい。初めてだったが、参加しやすい大会という印象だ。コースも非常にフラットで、走りやすい。ぜひ来年も参加しようと思う。
 美山地区では以前、紀の国美山マラソン大会が開催されていた。フルマラソンもあったが、平成20年を最後に休止されている。昨年の台風12号で被害を受け、復興へ向けて前進しているこのまちを応援するためにも、復興マラソンとして復活させられないものだろうか。被害が大きかった中津から美山地区にかけてコース設定してもいい。参加者には復興へのチャリティー金を寄付してもらう。参加者にジビエ料理を振る舞ったり、町内の温泉入浴券や産品所での買い物券などをプレゼントして、魅力を知ってもらうのもいい。交通規制等難しい問題もあるが、元気なまちをアピールするためにも検討してほしい。      (片)