日高郡内6町長と3県議の意見交換会が10日、 由良町役場で開かれた。 地方の発展、振興、課題の解決へ一致団結しようと初めての試みで、初回は首長側が有害鳥獣被害対策として捕獲の担い手、処分、ニホンザル対策について要望。県議側も協力を約束した。
 意見交換会では、 まず6町長らでつくる日高地域鳥獣被害対策本部 (本部長・玉置俊久日高川町長) がまとめた県への要望について3県議にも協力を求めた。 要望は①有害鳥獣捕獲の担い手確保について狩猟免許保持者を増やすための受験しやすい環境づくりと試験官ら指導者の育成②有害鳥獣の処分対策について捕獲後の処分 (活用や焼却) 体制の構築③ニホンザル対策について計画的かつ集団単位で捕獲を進める施策という内容。首長側は①について「資格試験を日高地方で実施してほしい」、 ②について 「埋設や活用が困難、 負担となっているため広域的な施設の設置、 焼却場の改修を進めたい」、 ③について 「各町で追い合いになっており、 頭数を減らす手立てを」 と訴えた。
 3県議を代表して冨安民浩県議が 「住民、 地域のメリットになるよう皆さんの声を県政へ反映させたい」 と県への要望について協力を約束。町村会長の畑中雅央由良町長は「日高地方のために、これからもこのような場をもちましょう」と意見交換の継続を提案した。
 この日は防災対策についても意見があり、「万全はない。 できる限りの対策はしなければならないが、 住民の防災意識高揚が一番」 と共通の課題として力を合わせて取り組んでいくことを確認した。