紀南地方では、 ことしのヒジキの生育が低調だ。 みなべ町の埴田地区でも今月20日ごろから解禁となるが、 漁師らは 「丈が短い。 収量も少なくなるのでは」 という声が聞かれている。
 同町沿岸域では、 以前は多くのヒジキが収穫されたが年々減少している。 詳しい原因は分かっていないが、 冬場の海水温が高いと生育が悪い傾向があるという。 特にことしは生育が低調で、 例年だと1㍍近くにも成長したヒジキがみられるが、 ことしは20㌢程度しかないものが多いという。 埴田地区で漁業をしている磯崎俊夫さん (68) は 「昔は長いヒジキがいっぱい生えたがことしは特に少なく、 収穫量も減少するのではないか」 と話している。