1日に県軟式野球連盟日高支部学童部の開幕式が行われ、いよいよ球春本番を迎えた。長年、スポーツを担当しているが、今シーズンは特に小中学生の野球が楽しみで、これからの予選などで地元球児たちがどんなプレーを見せてくれるのかワクワクしている。
 既報の通り、ボーイズリーグ小学部の第42回日本少年野球春季全国大会で御坊ジュニアタイガースが一足早く準優勝と素晴らしい成績を残した。メンバーには学童野球で取材してきた子どもたちも多数おり、久しぶりに日高地方を全国へアピールするニュースを届けてくれてうれしく思う。同リーグでは県予選ベスト4で惜しくも敗れたものの、兄貴分の御坊ジュニアタイガース中学部も県内屈指の実力チーム。県予選準決勝ではわずかに及ばなかったが、当然巻き返しがあるだろう。同じく準決勝敗退の日高マリナーズも優勝チームを苦しめるなど一冬越えての成長が著しく、今後が注目される。
 硬式ではリトルシニアの由良シニアからも目が離せない。新2年生中心のメンバーで和歌山ブロック予選準優勝。続く関西大会でベスト8入り、全国出場を目指すことになった。軟式野球の日高地方中学生選抜「日高オールスターズ」は近年で一番の戦力。投打ともに高いレベルで県、近畿の両予選を突破して8年ぶりの全国出場が狙えそうだ。
 近年、硬式、軟式と選択肢が増えて選手たちが分散するなどの影響もあって、子どもの少ない地方ではチームづくりが難しい。今シーズンはそのハンディを吹き飛ばす滅多にない機会、ゴールデンジェネレーション(黄金世代)といってもいいかもしれない。各チームともタイガースの小学部に負けないような活躍で、紙面をにぎわせてほしい。 (賀)