印南町美里出身の女子プロゴルファー坂口由佳さん(35)が31日、約1年ぶりに帰省し、今シーズンにかける熱い思いを語った。5年ぶりのツアー復帰を目指した昨年のQT(予選ラウンド)は2回戦でまさかの敗退。これまでにない悔しさを味わったが、気持ちを切り替え、クラブも新しくして心機一転。目標はもちろん来年のシード権獲得で、「地元の皆さんに活躍している姿を見せたい」と6年ぶりの復活へ燃えている。
 昨年11月のQTは、最終4回戦まであるうち、3回戦にも進めなかった。「いままでで一番悪い成績だった。順調に調整できていただけに、精神的なダメージは相当でした」と振り返り、トレーナーと3日間かけてとことん話し合い、再び前を向いていくことを決心した。QTでの反省点から、いまはドライバーの飛距離アップを目指し、体幹や瞬発力を鍛えるトレーニングに励んでいる。
 プロ13年目、若さで突っ走ってきたころとは違い、いまは週3~4日は練習場で子どもから大人までを指導するなど忙しい合間を縫って自分のレベルアップを図る毎日。12年愛用したメーカーのクラブから、別のクラブに変更し、気分も一新。「体調はいいし、これまでやってきたトレーニングで土台はできている。とにかく実践でのカンを取り戻すため、試合に出たいです」と気合十分。当面の目標は7月下旬の女子プロ選手権、8月上旬の女子オープンの2大会の予選会を突破して本選に出場すること。「とくに女子プロ選手権は関西で開催されますので、狭き門ですがなんとか予選を突破して、皆さんの期待に応えたい」と張り切っており、「最終目標は11月のQTを通過して来年のツアーシード権を獲得すること。もう一度大舞台に立って思いっきりプレーしたい。目標に向かって頑張りますので、応援よろしくお願いします」と力を込めて話している。