ボーイズリーグ小学部の第42回日本少年野球春季全国大会の決勝戦が28日に東京の大田スタジアムで行われ、御坊ジュニアタイガースが岡崎葵ボーイズ(静岡・愛知東)と対戦。序盤に大量失点を許して波に乗り切れずコールド負けとなったが、創部9年目、同大会では4度目の挑戦で堂々の準優勝。グッドマナー優賞も受賞し、山﨑幸二代表らは「よく頑張った。胸を張りたい」と選手をたたえている。
 1回戦から決勝までの4試合すべてコールド勝ちし、実力の高さを見せつけてきたタイガースだが、相手は今大会2連覇中で、本年度夏の全国覇者。さらにアンダーアーマーカップ全国小学生硬式野球交流大会も優勝している超強豪。初の決勝の舞台で硬さも目立った。
 予選を含めて好投してきた先発のエース大星は1回、先制タイムリーを許し、なおも1死二、三塁のピンチは、二塁手・湯川の好守備に助けられて1失点でしのいだが、2回に相手打線が爆発。長短打を集められ、大星と途中で後を引き継いだ山本合わせて、この回計6失点。序盤で主導権を握られた。
 打線は1回、先頭打者長井が安打で出塁し、盗塁と犠打で1死3塁の好機を作ったが、クリーンアップが倒れて無得点。2回も2死一、二塁と攻め立てたが後が続かず、3回には2死満塁の絶好機に6番柳瀬の打球は右翼を強烈に襲ったが、攻守に阻まれ万事休す。0―7(4回コールド)で敗れたが、見せ場たっぷりの内容で観客を沸かせた。
 今大会に参加した小学部22チーム、中学部43チームの計65チームの中で、礼儀などグラウンド内外で最もマナーのよかったチームに贈られるグッドマナー優賞にも輝いた。
 垣内諭監督は「決勝戦は悔しい結果になったが、子どもたちは精いっぱい頑張った。負けはしたが全国準優勝を誇りに思う」と選手の頑張りをたたえ、垣内翔主将は「今回は負けてしまったけど、中学生で全国大会に来て、今度は絶対に優勝したい」と早くも次の目標に向かってこぶしを握っている。山﨑代表は「決勝は相手が何もかも上回っていた。完敗ですが、創部9年目で準優勝できたことがうれしい。これからも全国制覇目指して頑張っていきたい」と決意を新たにしている。御坊ジュニアタイガースのメンバーは次の皆さん。
 山﨑幸二(代表)、垣内諭(監督)、北山和也(コーチ)、仲千治(マネジャー)、鈴子未来、山本勝生、大星博暉、小竹達也、片原啄勝、柳瀬稜人、久保伊吹、中野聖那、湯川晃生、井元勘太、垣内翔、長井良樹、嶝晴城、太田龍、朝間礼、垣内直、榎本龍人、渡瀬大志、大川海輝、中島大輔、白綛葵、平井祐次郎、小川泰二郎、太田怜、白綛美桜