由良町は東日本大震災被害を受け、平成18年3月に作った町の津波ハザードマップ(津波浸水予想図)を修正。東海・東南海・南海地震に関する国の新たな被害想定調査結果が発表されるまでの暫定版として今月下旬から全戸へ配布する。
 東日本大震災の津波が想定を超える大きさだったため、発生以降に町担当者や各区長らが町内各地の海抜(標高)を調査。指定避難施設や津波一時避難場所を見直し、標高測定結果を反映させた。町は「この機会に、いつ起こっても不思議ではない巨大地震と津波に対して一人一人がどのような注意を払って準備しておくのか、どこへどのように避難するかを考えてほしい」と話している。
 由良町では昭和21年の昭和南海地震と津波で19人が命を落としており、東日本大震災の発生で一層津波に対する危機意識が高まっている。