サッカーU―23日本代表が、ロンドンオリンピック出場を決めた。女子代表なでしこジャパンとそろっての出場で、7月下旬の開幕が待ち遠しい。日本との時差は8時間あり、組み合わせによっては深夜や未明が予想されるので、また寝不足の日々となりそうだ。
 オリンピック候補というのはまだ早いが、日高地方のサッカー少年も熱い戦いを繰り広げた。先日開催した本紙協賛の第16回日高新報杯である。一時雨に見舞われたが、日高サッカー協会や多くの保護者の協力で無事終えたことにまず感謝したい。6年生はもちろん、5年生以下でも非常に能力の高い選手が何人も目に付いた。将来、日の丸を背負う選手が輩出されることを願わずにはいられない。
 その少年サッカーは、4月以降、大きな転機を迎える。現在の11人制から、すべての試合(スポ少のみ例外)が8人制になるのだ。昨年度から一部の試合で導入され、本年度も新報杯を含めて半数の大会が8人制だったが、来年度からは完全に移行される。ピッチは、幅は変わらず長さは12㍍短縮。日本サッカー協会の方針で、選手一人のボールタッチ数を増やすことと、ゴール前でのシュート機会を増やすのが狙いだ。
 新報杯を見ていてもタッチ数は増えたように感じた。が、場合によってはデメリットもある。ある関係者は「選手育成が目的のシステム。勝ちにこだわるあまり、能力の高い選手にばかりボールを集めるような戦術では、逆効果になる可能性もある」と指摘する。田舎は選手数が少なく、高学年に頼りすぎるケースも出てくるだろう。とはいえ選手にとっては個を伸ばすチャンスでもある。8人制ならではの試合が展開されることを願う。    (片)