社会福祉法人太陽福祉会の経済的支援を目的に活動してきた太陽福祉会を支える会 (上西一永会長) が、 本年度末で解散することになった。 平成17年1月の発足から7年と2カ月、 建設資金を支援した障害者ケアホームが昨年、 市内に完成したのを機に、 当面の目標は達成できたとしての1つの区切り。 最後となる本年度の会費約112万円も全額を太陽福祉会に寄付する。
 支える会の活動は、 太陽福祉会が設置・経営する施設の事業活動への協力、 会報発行、 地域への啓発など。 施設の建設や改修、 備品の購入を経済的に支援することをメーンとして、 個人、 団体の会員 (会費一口1000円) を募集し、 集まった会費を全額、 太陽福祉会に寄付してきた。 昭和61年に発足した太陽作業所後援会の後を受け、 平成17年以降は現在の名称と体制で後援会活動を続けてきた。
 日高町のワークステーションひだか内の事務局によると、 支える会はこれまで、 太陽作業所の施設改修や備品の購入などを支援してきた。 昨年度は市内島に障害者ケアホームなごみ (御坊・日高障害者総合相談センター敷地内) の建設資金集めに奔走、 全額 (約100万円) を太陽福祉会に寄付し、 昨年3月に施設が完成。 当面の目標を達成したことから役員会で 「解散しては」 との声が上がったが、 「まだ備品が足りない。 あと1年だけ頑張ろう」 と継続が決まった。
 最後の本年度は日高地方 (みなべ町除く) の個人会員728人、 団体会員15団体から計約112万円が集まり、 30日の役員会承認後に全額を寄付する予定。 太陽福祉会の東田博之理事長は 「私たちの活動は祭りの御輿と同じで、 皆さまの支えがあってこそ。 地域の人の心のぬくもりをひしひしと感じています。 後援会から現在の支える会まで、 会員となっていただいた地域の皆さま、 事業所には感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました」 と話している。
 支える会は解散となるが、 メンバーがかわって体制が整えば、 いずれ新たな形で発足する可能性もあるという。