日高地方に春の訪れを告げる市内塩屋町南塩屋、須佐神社(宮本征也宮司)のおとう祭が10日に行われ、おとう役の子どもたちが長さ2㍍もある「大幣」を振って厄払いした=写真=。
 200年以上続く伝統行事。祝詞奏上などのあとにおとう役が神棚を前に正座。父親らに後ろから支えてもらいながら、大幣を前後左右に一生懸命振っていた。
 おとう役は地元の南谷、明神川など5地区の子どもが務めるが、ことしは対象となる子どもがいたのは3地区だけで、残り2地区は区長らが代役。少子化の影響でここ数年は同じような状況だが、宮本宮司によると、来年は久しぶりに全地区に子どもがそろうという。