御坊、 御坊南、 御坊東の3ロータリークラブと御坊ローターアクトクラブは、 海岸に漂着するゴミのもとを断とうと、 4月29日に煙樹ケ浜でゴミデータ収集を目的とした合同ゴミ拾いを実施する。 集めたデータを基に、 NPOや国を通じて企業などに指導することで根本的解決を図る世界的な取り組み。 一般から広く参加者を募集している。
 ゴミのデータを収集する活動は 「国際海岸クリーンアップ」 として、 昭和61年にアメリカでスタート。 毎年春と秋に一斉に実施しており、 世界80カ国以上が参加。 日本でも平成2年から一般社団法人JEANを中心に全国各地で行っており、 県内では広川町の白木海岸、 田辺市の神島などで実施されている。 日高地方でも十数年前にJCが塩屋海岸で行っている。
 通常のゴミ拾いに加えて、 種類ごとに数をデータカードに記入し、 写真なども添えてJEANに提出する。 特殊なゴミなどで企業が特定できた場合、 以前はJEANなどが該当する企業にゴミ削減を要請していたが、 平成21年に 「海岸漂着物処理推進法」 が制定されたことで、 国から指導が行われるようになった。 JCが塩屋海岸で実施した時は、 たばこのフィルターが多く見つかり、 JEANや上部の世界組織がたばこ企業に 「自然に戻るフィルター製造」 を要望した際のデータの一部として活用された。
 ロータリーでは4年前から煙樹ケ浜で清掃を実施しているが、 清掃してもまたゴミが漂着する繰り返しを根本的に解決しようとデータ収集を決めた。 活動は午前10時集合でデータの記入方法などの説明があり、 10時半から約1時間半、 本ノ脇周辺の煙樹ケ浜で実施。 ロータリーやローターアクトのメンバーが参加するほか、 一般にも呼びかけ中。 定員は200人で、 準備は不要。 申し込みは、 住所、 氏名、 電話番号、 参加人数を書いてファクス1234かメールinfo@gobo-rc.jpへ送信。 電話は℡22―5431まで。
 また、 清掃活動に先立ち27日午後1時から商工会議所4階で公開例会を開く。 海洋ゴミが生物に与える影響やゴミのもとを断つ取り組みなどのDVD放映を行い、 一般からの参加を呼びかける。