去る1月の印南町長選で現職を破り2月24日に就任した日裏勝己町長は7日、 初の議会に臨み所信表明を行った。 町内にある既存企業の優遇制度、 一人暮らし高齢者や障害のある人を見守る 「見守りネットワーク」 の設立など、 選挙期間中訴えてきたことをあらためて強調。 「住民の幸福と満足度向上を目指し、 町民と行政が協働するまちづくりを進めたい」 と決意を述べた。
 既存企業優遇については、「企業は町の工業振興、雇用の拡大に大きく貢献していただいているが、近年町外への撤退や一部移転が見受けられている」とし、「地域活性化と企業の発展を目指して、設備投資や地元雇用を行う企業に対して町独自の優遇制度を設けたい」と述べた。見守りネットワークについては、「高齢者が安心して暮らせ、災害時に避難や救出がスムーズに行われるよう自主防災組織などと連携して実施したい」とし、具体的には今後検討していく。
 このほか18歳までの医療費無料化や各種予防接種補助の継続、町長報酬の削減などを表明し、 「強靭 (きょうじん) で安全・安心の明るいまちづくりを目指し、初心を忘れることなく全力を傾注したい」 と締めくくった。
 また副町長人事については、 所信表明では触れなかったが 「意中の人はある」とし、「できるだけ早い時期に決めたい」 と話している。