去る16日、下川で清掃活動を行っている御坊下川河川愛護会を取材にいった、まさにそのときだった。筆者が車で茶免橋上流付近を走っていたら、年配の女性が、下川に向かって白いビニール袋を勢いよく放り投げていた。悪びれた様子はなく、捨てたあとも平然と立ち去っていった。もちろんポイ捨て、不法投棄。思わず突撃しようと思ったが、距離が離れていたため見失ってしまった。
 下川が流れる寺内町は、観光地としてことしも新年早々から続々とツアーが組まれている。だから愛護会が美しい下川で観光客を出迎えようと、寒い冬の日に水に入ってゴミの撤去を行っているそのときに、一方ではゴミを捨てている。何とも嘆かわしいというか腹立たしいというか...。いったいどうすればポイ捨てがなくなるのか。これまでも看板の設置や回覧板などで啓発を行ってきたが、効果は薄い。対策としては下川沿いにフェンスを設置するというのもあるが、多額の費用がかかるため、財源の捻出が難しいし、景観の問題もあるようだ。
 そこで不法投棄の担当となる御坊保健所に対策はないのか問い合わせてみた。最初は「なかなか難しい」と答えるだけだったが、筆者が「監視カメラの設置はどうですか」と聞くと、担当者は「実は予算がどうなるか分からないが、24年度の新規事業で摘発を視野に入れて県内への設置を検討している」ということを教えてくれた。同じ地域住民を見張る監視カメラを仕掛けなければならないこと自体、情けない話だが、摘発するしないは別にして一定の抑止効果も期待できる。これはぜひ下川にも設置してもらいたい。地元区や市は早急に要望してはどうだろうか。     (吉)