昨年度の中央競馬最多勝騎手に輝いた福永祐一ジョッキー(35)。133勝をマーク、2位に2勝の僅差でデビュー16年目にして初の全国リーディングとなった。個人的には2位の騎手がトップになると思っていたので驚きの結果だった。
父・洋一さんは「天才」といわれた名騎手で、デビュー当初から注目を集めた。4年目で桜花賞など2つのGⅠ(グレードワンレース)を勝ち、6年目には海外GⅠも制覇。ただ、デビュー1年目に53勝だった勝ち星が、なかなか伸びなかった。6年目から4年連続80勝以上をマークしたものの、超一流と呼ばれるまではあと一歩の成績。15年目までに100勝超えが2回あったが最多勝には届かず、武豊騎手ら超一流ジョッキー、また地方出身や外国人騎手の2番手グループというのは否めなかった。
シーズン終盤、白熱のリーディング争いが話題になり、テレビで特集が放映されていた。一皮むけ、勝ち星を量産できるようになったのはなぜか。福永騎手は毎年上位の成績を記録していることに満足していた自分を見つめ直し、さらに上を目指すよう意識改革。そのうえで技術面も一から鍛え直したと答えていた。現状のままでも勝てるのに、チャレンジするのは勇気がいる。新たな一歩を踏み出せたのが、好結果に結びついたのだと思う。
結局、「これでいい」との気持ちがあるうちは成長できない。成長するためのエンジンはやはりやる気。意識が変われば行動が変わる、行動が変われば結果が変わる。よく知られる言葉だが、実際にそうだろう。スポーツも結果だけに注目するのではなく、選手の行動、意識までのぞいてみると一層楽しさが増す。これが馬券戦術にも役立てば、いうことはないのだが。 (賀)

