先月29日、イギリスのウイリアム王子とキャサリンさんが挙式。多くのマスコミが渡英するなか、同じ日、友人のロイヤルウエディングに列席した。
 保育園、小、中、高校と一緒に通った友人。小学生のころは同じ塾に通い、中学、高校は同じクラブで汗を流した。大学時代は府県をまたいでよく遊び、多いときで毎週、長いときで1週間。社会人になってから仕事の都合や時間が合わずに会う機会は減ってしまったが、学生時代の楽しい思い出とともに変わらず仲良くさせてもらっている。
 昨年の秋、「結婚するわ。スピーチ頼んどか」という電話があった。「自分の実力以上のものを出そうとするから」と言い聞かせても人前でしゃべるのは苦手。どうにかならないだろうか、また、他の人はしない、できないことをしようと、新郎の母に手紙を書いてもらった。待望だった3人目の長男で、子どもの頃からを振り返って今、思い出や感謝が詰まる愛情いっぱいの内容。友人を代表した祝辞ではなく、その場に本人がいる代読だったが、読みながら感動で目頭が熱くなった。
 ロイヤルウエディングから始まったゴールデンウイークは、きょう8日の母の日が最終日。手紙のなかにも「手荒れがひどいからと食洗器を買ってくれましたね」とあった。毎年、気にしないでいるが、ことしは友人にならおうか。母の日前日の朝、母親から「ロールケーキでええわ」と言われた。「はは」と流すと、「やっぱり娘を産んでおけばよかった」と言う母。「男か女かじゃなく育て方の問題やな」と返しておいた。親から子への無償の愛。日ごろからの感謝を込め、フルーツ入りロールケーキを買って帰ろうと思う。       (笑)