みなべ町の自然や産業などが出題されるご当地検定「紀州みなべ検定試験」(同実行委員会主催)が先日、南部公民館などで開かれた。受験者は小学4年生以上一般までの62人で、中には大阪など県外からの受験者もみられた。問題は4択で全50問。40問以上正解した1級合格者は約6分の1の10人だった。検定はみなべ町の良さを再認識し、町外の人に広くアピールできる人材を養成していこうというのが目的の1つ。みなべ商工会内で組織した実行委員会が3年前から取り組んでいる。
 筆者も問題用紙をもらって挑戦してみたが、簡単な問題もあれば、みなべ町に住んでいても正解を出すのが難しい問題もあった。例えば、「みなべ川森林組合には『びんちょうタン』というマスコットキャラクターがありますが、頭の上にはあるものが付けられています。それは何でしょうか。①梅干②めざし③備長炭④リボン(答え③)」などは難易度は低いが、「江戸時代『紀伊名所図会』に紹介されている梅林は何というでしょうか。①南部梅林②埴田梅林③岩代梅林④千里梅林(答え②)」という問題や「製炭の最終段階で窯内に空気を送り込み焼きつくす工程を何というでしょうか。①からし②ならし③にらし④ねらし(答え④)」も難問だろう。
 全問正解というのはなかなか難しい。しかし、みなべ町を好きになることが先決。「好きこそものの上手なれ」という諺があるように興味を持つことが大切で、そうすれば必然的に高得点にもつながるだろう。1人でも"みなべオタク"になって1級合格者が増えることを願いたい。      (雄)