2日の市臨時議会で日高港湾及び地域活性化特別委員会が新設された。議員たちにはそれぞれの思いやアイデアなどがすでにあるのかもしれないが、いま一つ何を調査、研究するのか漠然としていてよく分からない。
 名称にある日高港湾というのは分かる。同港は現在暫定供用している段階で、本格供用に向けてしゅんせつ工事が行われているが、政権交代で予算が縮小される中、今後議会でも注目していかなければならない。さらに自然エネルギーが見学、体感できる「EEパーク」や、ゲゲゲの鬼太郎の石像がある「Sioトープ」の充実、発展も重要。一部には「隣接地に土産物売り場を整備してはどうか」というアイデアもあるようだ。
 漠然としているのは「地域活性化」という部分。企業誘致、観光、商店街振興のほか、高齢化対策、子育て支援など福祉面も地域活性化につながる施策であり、あまりにも広すぎて何に焦点を当てていくのかあいまい。全般的なことに対応できる委員会という点ではいいかもしれないが、何か一つテーマを絞った方が、集中的な議論ができるし、市民からみても議員の仕事ぶりが見えやすいのではないだろうか。説明するまでもないと思うが、同じような名称で御坊商工会議所地域活性化委員会があり、こちらは観光と商店街振興を目的に、特に寺内町観光開発に力を注いでいる。
 いずれにしても先の選挙で若手議員が多数入ってきた議会。御坊のまちが元気になるよう、議会側からも執行部に何か提案や要請をするぐらい、議会自体の一層の活性化も期待したい。       (吉)