20104238カレンダー.jpg 県は増加傾向にある家庭からの温室効果ガスを削減するため、家庭でできる身近なCO2削減の取り組みやそれによる削減量、節約金額の目安などを掲載した環境家計簿カレンダーを作った。本年度は電気使用量等を申告制で競い、優秀者を表彰するう「エコチャレンジわかやま」も実施する。
 本年度の環境カレンダーはA4サイズの横型で、 表紙には21年度ストップ地球温暖化ポスターコンクールで最優秀賞を受賞した笠松小学校5年、 高井勇貴也君らの作品を掲載。 4月から来年3月まで1カ月ごとにエコライフの取り組みテーマが決まっており、 その取り組みを紹介している。 たとえば、4月は 「おうちでECO 人と環境にやさしい住まい」、5月は 「休日のECO 自然の中で考えよう」、6月は 「オフィスでECO クールビズで涼しく過ごそう」など。4月の「人と環境にやさしい住まい」では太陽光発電、外壁や天井の断熱材、6月の「クールビズで涼しく過ごそう」では、夏場の冷房は室温を28度に設定、ビジネスウェアはノーネクタイで朝やニットの涼感素材を選んだり、 吸水速乾で通気性のよい肌着などを選ぶと、電気使用量を減らし、涼しく快適に過ごせるとアドバイスしている。逆に寒い時期の1月は6月と同じく「オフィスでECO」で、テーマは 「ウォームビズで暖かく」。 暖房器具の室温は20度に設定し、ビジネスウェアはインナーを着用のうえ、カーディガンなど室内着を用意し、襟元や手首は閉じることで暖かくするのがポイント。冷え性の女性もカーディガンやひざかけ、靴下などで体感温度はグンとアップし、暖房の設定温度を21度から20度に1度下げるだけで電気代は年間1170円も違うという。
 環境家計簿の方は毎月のカレンダーの上部に電気、ガス、水道、ガソリン、灯油などの1カ月の使用量を書き込む表があり、それぞれに決まった係数をかけるとCO2の排出量が分かり、請求書や領収書の金額も記録。 電気とガスについては世帯人数別の毎月の標準値もあり、 これらを目安に使用量とCO2の削減に努め、 高熱水費の節約につなげることを目的としている。
 エコチャレンジ (エコチャレ) は4~9月、 10~3月の半年ごとに各月の電気、 ガス、 ガソリン等の使用量を記入 (昨年度と比較) し、 「わたしのおすすめエコチャレンジ」 として普段、 力を入れている取り組みやユニークなエコを記入する欄やアンケートもあり、 住所、 氏名、 電話番号、 世帯人数などを明記して郵送。 個人でも10世帯以上をまとめた団体でも参加でき、 取り組み結果の優秀な個人、 団体を表彰する。
 カレンダーは県庁や御坊保健所、 各市町村役場の地球温暖化対策担当課で無料配布。 郵送を希望する人は、 電話かファクス、 メールで県庁環境生活総務課温暖化対策推進班、 ℡073―441―2690、 ファクス073―433―3590、 メールe0317001@pref.wakayama.lg.jpまで連絡すれば、 着払いで送付してもらえる。