
みなべ町は、今シーズンのアカウミガメの上陸・産卵回数をまとめた。上陸39回、産卵は14回で、1981年の統計開始以来過去最少を更新した。
本州最大の産卵地として有名な山内地内の千里の浜で調査した。初上陸、初産卵とも6月3日だった。
近年の産卵回数をみると、2012年は293回、翌13年も291回と多かったが、14年は139回と半減、15年には82回と2けたになった。16年は122回、17年は127回と100回を超えたが、18年は59回に激減。20年以降は50回以下が続き、24年に21回と過去最少を記録。今年はさらに減少した。過去最も多かったのは91年の348回。
上陸、産卵は10~15年周期で増えたり減ったりを繰り返す傾向があり、今は底の周期。以前の底の周期に生まれた個体がちょうど親亀世代のため、産卵に来る個体数自体が少ないことが影響しているとみられている。加えて砂の堆積が年々減っていることも指摘されており、上陸しても産卵に十分な深さを掘れず諦めて途中で引き返す個体もあるという。ふ化率も20%前後にとどまる見込みで、温暖化で砂浜表面の高温などが影響しているとみられている。町は「そろそろ産卵数が多かった世代が親亀になって戻ってくる周期になると思うので、来年以降増えていって欲しい」と話している。
千里の浜は減少している一方、周辺の岩代や目津海岸、南部川河口の高浜などでは合計12回の産卵が確認された。


