2日の印南祭を皮切りに、日高地方の秋祭りが始まった。筆者はこれまでに衣奈祭と由良祭を取材した。衣奈祭の吹井の唐船では、今回初めて担ぎ手募集で集まった大阪の学生ら3人が参加。地元の若中らと「エイヤー」「エイヤー」と声を上げながら、神社から御旅所まで御渡りした。御旅所の前では神輿が唐船に体当たり。海へ進もうとする神輿を唐船の若中が体を張って止める構図で、助走をつけて突進する神輿と、それを受け止める若中たちに観客から歓声が上がった。人口が減る中でも、担ぎ手を募集したり、外国人にも加わってもらったりするなど、工夫を凝らしてにぎわっていた。

 由良祭は、境内や御旅所、横浜の通称四つ角での競り合いが見どころ。各地区が屋形の長載棒同士を組み合わせ、「せーの、そーれ」と掛け声を出して力比べをする。相手を押し崩した時には太鼓や笛の音が一層大きくなり、盛り上がりを見せていた。獅子舞の奉納でも、練習してきた子役たちがそれぞれの役を披露。見せ場では紙吹雪がまかれるなど、祭りを盛り上げていた。

 今週末で、ほとんどの地域の祭りが終わるが、本紙ホームページ「日高新報オンライン」では、例年同様、記者が撮影した各地の祭りの写真を公開している。勇壮な獅子舞や激しく競り合う屋形、巫女の舞、着物姿の子役など、地域ごとに異なる祭りの見どころや、参加者の熱気あふれる表情を収めた。現地で祭りを楽しんだ人には思い出を振り返る機会として、足を運べなかった人には各地の祭りの魅力を知るきっかけとして、ぜひご覧いただきたい。閲覧は、検索サイトで「日高新報」と検索。(城)