春の高校バレーの愛称で親しまれている第79回全日本バレーボール高校選手権大会県予選の準決勝が19日、和歌山市のこうふくホーム和歌山アリーナ(県立体育館)で行われ、女子の部の日高が和歌山信愛をストレートで破り、21年ぶりに決勝進出を決めた。2セットともジュースにもつれる大接戦、先にセットポイントを握られる劣勢の中でも粘り強さを発揮し、逆転勝利。35年ぶりの全国へ、11月3日開智と対戦する。

私学の強豪・和歌山信愛を相手に高い攻撃力を発揮する日高の選手たち(コート奥)

 日高は第1セット、2連続サービスエースで流れをつかむと終始リードする展開だったが、中盤からじわじわと差を詰められ、終盤に逆転を許して22―24とセットポイントを許した。それでも焦ることなく攻めのサーブやスパイクなど思い切りのいいプレーが光り、3連続ポイントで25―24と再逆転。息詰まる大接戦を29―27で制した。

 第2セットは一進一退の攻防。序盤に2―5と3点差を付けられる場面もあったが、中盤までに追いつき、緊張感漂うシーソーゲーム。終盤は第1セットと同じ22―24で追い詰められた。苦しい状況の中、上野のブロックポイントで流れを奪い返すと、4連続ポイントで26―24、逆転で私学の一角を崩し、決勝の舞台を勝ち取った。

 日高は上野、白井、鈴川、火縄のスパイカーが高い決定力で攻撃陣を引っ張り、全員が粘り強いレシーブ力を披露。火縄の攻撃的なジャンプサーブで相手を崩すなど、夏の総体から取り組んだ個人のレベルアップの成果を発揮した。決勝戦は11月3日、同体育館で開智と対戦する。日高の決勝進出は2005年以来21年年ぶり。1991年、92年に当時監督で現コーチの龍神秀夫氏のもと、2年連続で全国大会に出場して以来、35年ぶりの本大会出場を目指す。辻本栄喜監督は、「ハラハラドキドキの展開だったが、選手たちが強い気持ちで勝利をつかみ取った。龍神先生を胴上げして全国に行きたいし、やれるだけの力はある」。火縄友基主将(3年)も「上野、白井、鈴川の3人のエースが欲しいところで得点を決めてくれた。総体で敗れた開智に絶対リベンジして春高に行く」と闘志を燃やした。