県の2026年度ナース章が決まり、県内で14人が受章した。日高地方からは、いずれも看護師の中西麻子さん(57)=美浜町=と栗林明夫さん(59)=みなべ町=が選ばれた。表彰式は14日に行われた。

紀南病院の栗林さん
中島医院の中西さん

 中西さんは京都市出身で、1992年に京都府医師会看護専門学校准看護科を卒業。その後、同市内のクリニックで勤務し、結婚を機に和歌山県に移住した。夫の転勤で和歌山市のクリニックから田辺市のクリニックに職場を変え、98年からは御坊市の中島医院で勤務し、採血や点滴などの業務を行っている。「医療現場でのミスは大きな事故につながる。絶対にミスしないようにと心がけています」と話し、細心の注意を払って看護に取り組んでいる。新型コロナウイルス感染症の流行時にはワクチン接種事業で、休日を返上して市町の接種会場へ出向き、感染拡大阻止に貢献した。

 長女(32)も母親の姿を見て看護の道を歩み、現在は兵庫県内の医療機関で働いている。

 受章に「中島医院の彰一院長、妻の利恵先生(医師)をはじめ多くの同僚や友人、家族の支えがあったからこそ今回受章できたと思います。今後の看護の励みになります」と話している。

 栗林さんは、看護師だった姉の勧めでこの道を志し、田辺医師会准看護学院、南紀高校専攻科(田辺市)を経て、1990年に看護師免許を取得。田辺中央病院を経て、1992年から紀南病院に勤務している。

 40歳を機に、特定分野に特化した認定看護師を目指し、千葉県の研修センターで皮膚・排泄ケア学科を1年間学び、2008年に認定看護師の資格を取得した。

 病院に戻ってからは、学んだ知識を生かし、スキンケア室で勤務した。2018年に中央手術部の師長、2021年に副看護部長となり、2025年から看護部長を務めている。

 常に患者が安寧に過ごせるかを考えながら看護に当たり、日々の業務に励んできた。受章について「大変恐縮です。ご指導いただいた先輩方、支え合ってきた同僚、多くの学びと気づきを与えていただいた患者さまのおかげです。今後も自分のできる限り、看護の仕事を続けていきたいです」と話している。