

御坊市は9日、2026年度文化賞の受賞者を発表した。名田町出身で俳優・監督として活躍している田中稔彦氏(42)と、結成から35年を迎え、音楽文化の普及・発展に貢献している御坊市民吹奏楽団(伊藤純平代表)の1個人1団体。表彰式は11月2日午前10時半から、市民文化会館小ホールで行われる。
表彰は今年で51回目。今回を含め受賞は84個人、33団体となった。
田中氏は日高高校、滋賀大学経済学部を経て三井住友銀行に入ったが、同僚の生き方などに深く心を動かされたことで俳優に転身。これまで100本以上の舞台作品に出演し、映画、テレビドラマなどの作品にも多数出演した。コロナ禍を経て映像作品の制作にも取り組み、初監督作品の長編映画「莉の対(れいのつい)」では自ら脚本、主演、撮影、編集を担い、その作品が24年にオランダで開催された第53回ロッテルダム国際映画祭のタイガー・コンペティション部門で最優秀賞を受賞。日本人監督作品としては初の快挙となった。受賞には「驚きとともに故郷で自分の活動を認めていただき、大変うれしく感じている。いつか生まれ育った御坊の風景と人々を描いた映画を作りたいと思います」と話している。
御坊市民吹奏楽団は1991年5月に発足。当時の県内7市では初めての市と住民連携による吹奏楽団であり、音楽を通じて、音楽と笑顔であふれ、人間性豊かなまちづくりに貢献している。純粋に音楽が好きな人が集まってできた楽団でもあり、地域住民にも音楽の楽しさを伝え、喜んでもらおうと「地域に根づく楽団」がモットー。幅広い年代の団員が所属し、世代間を感じないほど和気あいあいとした雰囲気も特長。93年に第1回定期演奏会を開催し、今年2月で第30回を迎えた。受賞には「団員一同、大変うれしく光栄に思っています。長年にわたりご指導いただいている指揮者の西垣誠一郎先生、歴代の団員、地域の皆さま方に心より感謝。今後も地域に根付いた歩みを重ねてまいります」としている。


