南海トラフ地震などで津波が発生した場合の緊急避難場所にしようと、御坊市は塩屋町南塩屋地区内の高台に同地区防災公園の整備を計画しているが、国や県の津波浸水想定の見直しに伴い、計画地の全体が浸水することが分かった。これを受け、市は用地のかさ上げを行う。
計画地は市が購入した関西電力の社宅跡の更地で、海抜12・3㍍、面積2362・56平方㍍。県が今年3月公表した、最大クラスの地震(M9・1)が発生した場合の新たな浸水想定で計画地の一部の浸水が懸念されていたが、その後、全面的に浸水するエリアに入っていることが明らかになってきた。詳細な浸水深はまだ公表されていないが、市担当課によると数㌢から数十㌢の深さで浸水すると想定される。
同公園整備予算は土地購入や工事費などを含めて今年度の当初予算で7355万円を計上。前年度3月補正の1500万円も合わせてマンホールトイレやかまどベンチ、防災倉庫、LEDソーラー照明、フェンス、芝生などを整備する。避難想定人数は400人。平時は憩いの場として活用する。
かさ上げについては計画地の一部エリアで対応できるのか、または周囲に擁壁を設けて計画地を全面的に高くするのかを検討中。全面的にかさ上げする場合は追加の予算も必要になる。当初予定していた今年度内の公園整備完成は難しい状況となっており、担当課は「できるだけ早く整備できるようにしたい」と話している。

