子どもたちにも分かりやすく語りかける圦本さん

 中秋の名月の25日、日高川町農改センターで川辺天文同好会(前田芳郎会長)主催の天文講演会が開かれ、同町出身の北海道大学名誉卓越教授圦本尚義さん(68)が「お月さまのお話」をテーマに話をした。

 圦本さんは太陽系の起源と進化、太陽系の小天体の研究を専門とし、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星の微粒子(サンプル)を分析した。

 この日は小学生からお年寄りまで約70人が来場。地球の衛星の月はいつごろどうやってできたのか、月の見え方の変化や地球の海の潮の満ち引きなど、地球と月の関係について分かりやすく説明した。

 現在、米国が中心となって進められている月面有人着陸と持続的な探査(アルテミス計画)に関しては、今後、2028年前半に有人月面着陸、同年後半からは継続的な月面着陸ミッションと基地建設工事が始まると説明。会場の子どもたちには「アルテミス計画ではすでに有人周回飛行に成功し、国際協力プロジェクトとして、日本は月面を宇宙服なしで操縦、滞在できる大型月面移動車(与圧ローバー)の開発を進めています。このように、人類にとって月旅行はもう夢ではなくなり、すでに現実の計画として想像できる時代になっています。私は行けるかどうか分からないけど、君たちや君たちのお父さん、お母さんは必ず月へ行けるよ」と笑顔で語りかけた。

 圦本さんは今後も毎月1回、天文同好会の企画として子どもにも分かりやすい内容で講演を行う。次回は10月17日午後7時から同センター。テーマは「火星」。