美浜町の籔内美和子町長(64)は14日、議会の一般質問で来年2月の町長選に向けての進退を問われ、健康不安を理由に今期限りの引退を表明した。北村龍二議員の質問に対し、「無理をして続けるより、今しっかりと(次の人に)引き継ぐことが私の責任」と涙ながらに答弁。後進について「まちのためになる人が選ばれてほしい」とした。

一般質問で北村議員がこれまで2期約8年間の功績をたたえ、次期町長選への考えについて質問。籔内町長は「多くの皆さまから『まだまだ頑張って』というありがたいお言葉をいただいているなかで、ここ数カ月、今後についていろいろ葛藤があった」としたうえで、「私は多くの種をまき、つぼみを増やし、さまざまな花も咲かせてきた。実現できず悔しい思いもあった。まだ咲いていないつぼみについても『やっぱり自分が咲かせるべきだ』と、まだやれると思っていたが、ここ数年の体調面も踏まえ、今後の町の発展を考えると、今期で引退することが最善だと判断、決断に至った」と述べ、「任期満了(来年3月3日)までしっかりと務めていくので、引き続きよろしくお願いします。これまで支えてくださった多くの皆さまに心からお礼申し上げます。就任以来、皆さまのご理解とご協力のおかげで、これ以上ないほど濃密で誇らしい8年間を過ごさせてもらった」と感謝した。
散会後、報道陣の取材に「『やってよ』という声に本当に葛藤があったが、三半規管が悪くてめまいや耳鳴りがあり、次の4年間を考えると責任が持てない」。後進について「どうこう言える立場にない。まちのためになる人が適切な形で選ばれることを願っている」と答えた。
籔内町長は2018年12月に町役場を退職し、翌19年2月の町長選で現職との一騎打ちを制して初当選。23年に2選を飾り、就任以降「『強く』『優しく』『美しい』まち美浜」をスローガンに各施策を推進するなかで、観光では町制施行70周年記念事業を実施し、財政ではふるさと納税の強化で財政調整基金を増加させている。
次期町長選の日程は来年2月2日告示、7日投開票。以前から立候補に意欲のある町議もおり、今後、動きが活発化してきそうだ。


