西日本で雨不足が続く中、日高地方でも7月中旬から約50日間まとまった雨が降っておらず、農作物の生育に影響が出ている。収穫前のミカンは果実が大きくならず、樹勢が低下。9月上旬からはJAわかやま紀州地域本部管内で極早生ミカンYN26の出荷が始まるが、小玉化による収量の低下などが懸念されている。

小玉化が懸念されている温州ミカン(日高川町で)

 和歌山地方気象台の川辺観測所(日高川町和佐)のデータによると、7月7日に一日の総雨量が11㍉を観測して以来、8月の4日に2・5㍉、16日に5㍉、17日に0・5㍉を観測しただけで、25日までに10㍉を超える雨がない状態。8月の雨量でみると、合計で8㍉で、1999年の観測開始以来最少だった2010年の20・5㍉を下回って推移。このままだと、8月降水量が最少となる。昨年8月の降水量43㍉、平年の186・3㍉と比較しても今年は特に雨が少ない。

 雨不足は農作物に影響。JAによると、ミカンの果実肥大が進んでいないほか、場所によっては樹勢が低下、果実が黄色く変色する日焼け果の発生もあるという。特にかん水施設がない畑では雨不足の影響が大きい。現状は雨待ちの状態だが、急に大雨が降ると、一気に水分を吸収するため、実が割れる裂果につながるという。

 日高川町和佐でミカンを栽培している70代の農家の女性は、「もうすぐゆら早生(温州ミカン)などの収穫が始まるけど、実太りが少なく小玉ばかり。カメムシも多く、今年はさっぱりです」と表情を曇らせている。