由良町は東京・渋谷で、起業家や企業の商品開発担当者らが参加するアカモク(海藻)のイベントを開き、アカモクを試食した感想や今後の商品開発について意見を聞いた。
アカモクは、かつては船のスクリューに絡まる厄介者とされていたが、ミネラルなどの栄養を豊富に含むことが注目され、商品開発が進んだ。2017年から紀州日高漁協が「紀州あかもく」として販売を開始し、2024年にはタレントの林修さんがテレビ番組で紹介したことをきっかけに人気が急上昇した。日高地方ではスーパーなどでも販売されており、目にしたことのある人もいるだろう。
渋谷でのイベントには20~40代を中心とした都内在住者ら40人が参加。由良町からは現役の漁師が講師として参加し、アカモクの魅力を伝えるとともに、試食も行った。しょうゆなど定番の調味料だけでなく、ガーリックオイルやマヨネーズなどを使ったアレンジ料理も試し、アカモクの新たな可能性を探った。参加者からは好評の声が聞かれ、てんぷらやパスタなど、さまざまな食べ方の提案があった。
「都内のスーパーでも販売してほしい」との声が寄せられたほか、現地でこそ味わえる「漁師飯」としての魅力を感じるとの声があったことも印象的だった。アカモクの認知が都市部で高まれば、「由良町に行って、現地で味わってみたい」という思いにつながる可能性もある。そうなると、アカモクは単なる海藻ではなく、由良町を知り、訪れてもらうきっかけへと変わっていく。かつての「厄介者」が、今度は地域の魅力を発信し、人を町へ呼び込む存在として活躍してくれることを期待したい。(城)

