
県と日高川町は、市街地などにツキノワグマが出没した際に迅速に捕獲できるよう、27日に日高川交流センターで緊急銃猟訓練を行う。机上訓練に加え県内で初めて、摸擬銃による射撃やドローンでの状況確認などを含む実地訓練も実施し、円滑な対応の手順を確認する。
緊急銃猟は、昨年9月施行の改正鳥獣保護管理法に基づき、人の生活圏に危険鳥獣が出没した際、切迫した危険性や安全確保などの4条件を満たす場合に、市町村長の判断で銃器による捕獲が可能となる仕組み。
県内では本年度、7月末時点でクマの目撃情報が61件に達し、過去最多だった2024年度の180件に迫るペースで推移。目撃件数の増加を踏まえ県は、机上訓練に加えて、実効性を高めるために実地訓練が必要と判断した。
訓練には県、同町の他、御坊警察署、猟友会、県内市町村の関係者ら約150人が参加する。同センター内のホールで机上訓練の後、敷地内の野外ステージに移り、同じシナリオで実地訓練を実施。施設が面する日高川の河川敷にクマが居座っているとの想定で、射手役が移動して模擬銃で発砲し、その後ドローンでクマの状態を確認した上で、補殺を完了するまで訓練する。
18日の定例記者会見で宮﨑泉知事は、実地訓練に踏み込む意義について、「県や市町村、警察などが一緒に、安全性をしっかり確認しながら、十分に管理された体制をつくっていかないといけない」と話した。


