最大震度7を観測した令和8年熊本地震から2週間が経過した。死者は、災害関連死の可能性がある1人を含めて39人にも上り、住家被害は1万9000棟以上、今も6000人を超える人が避難生活を余儀なくされている。日本は地震を避けて通れないとはいえ、熊本は10年前にも震度7を二度観測する地震に襲われ、甚大な被害が出た地域。なぜ熊本ばかりが、というやるせなさは残る。一日も早い復旧、復興を心から願う。
南海トラフ地震がいつ起こってもおかしくない状況の中、日高地方にとっては当然、熊本は対岸の火事ではない。何十年も前から防災がいわれ、確かに地震や津波に対する住民や行政の意識は高いといえるが、だからといって万全というわけでもない。酷暑が続くこの時期を考えてみても、例えば2年前の8月、南海トラフ地震臨時情報が発令された際、真夏の炎天下での避難の過酷さが課題の一つとして浮彫になった。高台などの一次避難場所に木や建物など日光を遮るものがない所も多いが、その後改善が進んだ場所はどれだけあるだろうか。避難が最優先であることは当然だが、災害関連死をどう防ぐかも大きな課題であることは間違いない。行政は避難場所の状況について今一度確認が必要だろう。
我々がすべきことは、過去の災害の教訓を生かすこと。一人ひとりができることはたくさんある。避難経路や持ち出し袋の準備はもちろん、この暑さの中で普段通り避難できるのか、避難場所で果たして過ごすことができるのか、熱中症対策を取りながら実践してみる必要があるかもしれない。自分の命を守れるのは自分だけであると、今一度認識を。(片)


