おはなしサークル泉のひろば主催、「戦争と平和を語る会~戦後81年、今こそ語ろう戦争と平和を!~」が9日、御坊市中央公民館で開催。千葉県在住で戦時中は御坊市に疎開、日高高等女学校に通った花澤怜子さん(94)の作った紙芝居を上演したほか、花澤さんと小田憲さん(76)=由良町畑=の対談なども行い、あらためて戦争と平和について考える機会となった。

泉のひろばのメンバーが空襲の場面などを紙芝居で上演

 花澤さんが体験を描いた紙芝居「泣かなわりぃやろか~少女たちの戦争~」の映像を大きく写し、級友の弘子さんを空襲で亡くした悲しみ、理不尽な戦争への怒りが込められた物語を会員が順に読んでいった。弘子さんの母が、訪ねてきた級友に「皆さんこうして元気なのに、なぜ弘子だけ」と嘆くところなど、心を打つ場面に来場者は真剣に見入った。花澤さんは小田さんとの対談で、「私のような体験を、これからの人には二度と繰り返さないようにしてほしい」と訴えた。

 花澤さんの長男誠さんによる「煙樹ケ浜における戦時中の動員作業の調査」結果報告もあり、「煙樹ケ浜の砂利は、米軍の上陸を迎え撃つ重砲・高射砲陣地の構築に使われるものだった」など話した。 

 このほか、中谷澪子さんら会員の戦争体験談、絵本「すみれ島」の朗読も行われ、最後にはサークルを代表して小山千賀さんが「きょうのお話が、皆さまの心に平和の種をまくことになればと思います」とあいさつ。気持ちを明るくしようと皆で「高原列車は行く」をうたって締めくくった。