
令和8年熊本地震の被災地支援で今月2日から八代市に派遣されていたひだか病院DMAT(災害派遣医療チーム)の7人が6日夕方、無事帰還した。
八代市では震度6強の激しい揺れを観測し、日本製紙工場の煙突倒壊による9人の死亡をはじめ、大規模な断水、八代城跡の石垣倒壊などの甚大な被害が発生し、現在も断水や余震が続いている。ひだか病院の派遣チームは医師2人、看護師2人、薬剤師1人、事務職員2人。1日朝に同病院を車で出発したが、地震被害のため高速道路が通行できないところもあり、現地到着は翌2日午前1時ごろ。この日朝から熊本労災病院での救急外来の診療サポートに当たったところ、高齢者らを中心に熱中症や体調不良で患者がひっきりなしに受診に来た。翌日以降は深夜の時間帯も含め診療を行い、避難生活のストレスか、腹痛や頭痛を訴える患者も増えてきた。宿泊場所などへの移動途中には倒壊した木造住宅や道路の損壊などの被害を目の当たりにし、心を痛めたという。
派遣チームの山口智由隊長(56)=循環器内科医師=は「真夏の災害で断水による水不足や熱中症の対策が急務だと感じた。和歌山県でも南海トラフ地震への備えを見直す必要がある」。同病院では帰院式も行われ、西森敬司院長が「無事帰ってきて何より。この体験、情報を共有して今後の災害に備えてほしい」と述べた。


