ミステリーを中心に第一線で活躍していた当代随一の人気作家、東野圭吾さんが23日、大腸がんのため他界。68歳だった。日高地方のミステリーファンの間でも「若すぎる」「信じられない」と悼む声が広がっている。
大阪府立大工学部卒、エンジニアを経て1985年「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞してデビューという異色の経歴の持ち主。「ガリレオ」など映像化作品も多く、2006年にはガリレオシリーズの一作「容疑者Ⅹの献身」で直木賞を受賞した。最後まで犯人が明記されないという実験的なミステリーなど新機軸の作品を意欲的に執筆、一方で「手紙」「白夜行」など深みのある人間模様に焦点を当てた読み応えある作品も発表していた。WAY書店美浜店では「当店でも最も多く入荷していた作家です。特に『ガリレオ』を観ている30~40代以上の読者が多かったように思います」と話し、追悼フェアを予定している。美浜町の50代女性は「どの作品もどんでん返しの面白さだけでなく人間を深く掘り下げ、この人物だからあんな行動に出たのだなと納得のいく描き方でした。物語の向こうに人間や社会への考えもしっかり描かれ、それでいて読み始めると止まらない面白さを常にキープしている。すごい作家だったと思います」と早すぎる死を惜しんでいる。


