御坊・日高地域の祭礼文化を次世代へつなごうと地元異業種の有志がチーム「Sairei」を立ち上げ、今月25、26日、御坊市藤田町藤井の瀬戸家住宅で、祭礼文化体験イベントを初開催する。今年秋には祭り関連の工房見学や体験型プログラムも実施。来年以降は常設型体験拠点を設置するなどして、持続可能な文化継承の仕組みを構築していく。

イベントのチラシを手に染道代表(左から2人目)ら
Saireiのロゴ

 御坊・日高の祭りは神社への信仰や若中文化、地域の歴史、人と人とのつながりを受け継ぐ大切な文化となっている一方で、人口減少や担い手不足により、継承が難しくなっている。そんな中、Saireiは「変わらない為に、変わる。」のビジョンを掲げ、伝統の祭りはそのままに、祭りへの関わり方、伝え方、支え方を変えるのが基本の考え。祭りに関連する地域の工芸、食、風景、人の営みを発信し、体験型プログラムを収益化する仕組みも構築していく。

 チームは染物屋や設備工事業、イラストレーターら7人おり、1年半ほど前から意気投合。「祭」の漢字をモチーフに獅子舞の獅子毛から着想を得たチームのロゴマークも作成している。

 祭礼文化体験イベントは25日、そめみち染物旗店のエコバッグ型染と、イラストレーター中川貴雄さんのミニ獅子頭絵付けのワークショップが行われ、会場では祭礼映像や写真の展示もある。26日は獅子舞や創作ダンスの披露のほか、土生八幡神社・紀道神社禰宜(ねぎ)の間野祐樹氏と小竹八幡神社宮司の小竹伸和氏による神職トークセッションが行われる。会場の瀬戸家住宅は江戸末期の商家で、2018年11月2日に国登録有形文化財に指定された。

 チームの染道祥博代表(47)は「御坊・日高地域の祭りは多彩で、全国の祭りに負けないポテンシャルがある」と話している。