2025年度消防機器の改良や開発、消防に関する論文の全国大会で、一般財団法人全国消防協会の入賞作品が決まり、論文の部で御坊市消防本部、原一展司令補(45)の作品「Excel VBAによる救急訓練用バイタルサインシミュレーター(疑似モニター)の開発と実用性の評価について」が最優秀に次ぐ優秀賞を受けた。同消防から全国入賞は初めて。

三浦市長㊨に受賞を報告する原司令補

 全国大会には都道府県や全国9支部の審査を経て推薦された機器と論文合わせて107点が寄せられ、機器で最優秀賞1点、優秀賞6点、優良賞9点、論文で最優秀賞と優秀賞各1点、優良賞2点が決定。5月28日に名古屋市で開かれた第78回全国消防長会総会で表彰が行われた。

 原司令補は訓練時のバイタルサイン提示で、すでに専用機器やソフトウエアによる方法があるが安価ではなく、無償のものは機能面で制約があり、望む仕様に適していると限らない中、身近にあるパソコンと拡張モニターを活用。マイクロソフト・オフィスのExcel VBAで疑似モニターを開発した。

 昨年5月の署内選考会を経て、7月の県下消防研究発表会、9月の第65回全国消防長会東近畿支部消防研究会で、いずれも同消防初の最優秀賞を受賞。全国大会に進んでいた。

 25日、市役所に三浦源吾市長を訪ね、受賞を報告。盾形の賞状を披露して「理解してくださる上司や協力していただいた仲間に感謝します。名古屋(表彰式)では全国の先進的な取り組みに触れることができ、刺激を受けるとともに消防行政の深さを実感しました。この貴重な経験を自身だけでなく市の発展に還元できるよう、今後も使命感を持って精進してきます」と述べ、三浦市長は「厳しく忙しい業務の中で現場での課題を改善しようとする探求心、姿勢、そして実現する実行力、努力に敬意を表します。これら素晴らしい賞を御坊市の職員が受賞したことは誇らしく、この成果を全員で共有し、市民の安心安全を守るため、さらに精励してください」とたたえた。