完成した試作品のオランジェット

 日高川町観光協会(石倉忠明会長)は25日の通常総会で、昨年度から土産物として取り組んでいるオランジェット開発についての中間報告があった。

 オランジェットは柑橘とチョコレートを使ったフランスの伝統菓子。町内で収穫された特産のさつきはっさくを使用し、チョコレートは菓子製造業の株式会社たにぐち(和佐)に依頼。試作品が完成し、順調に進めば今年11月から販売を開始する。

 日高川町の土産物は「釣鐘まんじゅう」が有名だが、地元の食材を使った新しい土産物を開発しようと、昨年6月に開発に向けたプロジェクトチームを発足。11月には東京の日本橋にあるフランス料理店「ラ・ペ」の和歌山県出身オーナーの松本一平シェフと神奈川県のオランジェット橋本さんを講師に招き、作り方などについてアドバイスを受け、今年4月にはサンプル300枚を完成。6月には生活研究グループ川辺支所の協力で、カットしたさつきはっさくにグラニュー糖を入れる作業などを行い、販売に向けてスライスされた5000枚のさつきはっさくを用意。今後はチョコレート付けのほか、商品を入れる箱のデザイン、販売価格や販売方法などを決める。

 総会では試作品が会員に配られ、試食して出来栄えを確認。会員でたにぐち取締役工場長の谷口嘉人さんは「はっさくを使うことで苦い味になるのではないかというイメージがあったが、思っていた以上に出来がいい。たにぐちの販売ルートでも協力できるのではないか」と話した。プロジェクト発起人で観光協会の副会長を務める藏光俊輔さんは「オール日高川町で試作品のオランジェットをつくった。町外に出かけるときの手土産や、町内を訪れる観光客らの土産として活用してもらえれば」と話している。