インターハイ陸上近畿予選へ、息子の応援に行ってきた。今回も「応援に行くわ」と言うと、息子は「来んでええよ」とそっけなかったが、前入りする日の前日に「ジイジとバアバも見に来てくれるよ」と伝えると、「来んでええ」とは言わずに「そうなん」と素直に返してきた。
会場の平和堂HATOスタジアムは、彦根城のすぐ隣り。近畿圏から集まったたくさんの選手たちが、それぞれの部のそろいのTシャツを着て、出番の準備をしていた。みんな、これから始まる戦いに向け気持ちが昂っている様子で、熱気に満ちている。
息子が出るのはハンマー投げ。これまでもいくつかの大会を見てきたが、毎回、投げる本人よりも見ている私のほうが緊張してしまう。決勝に残れるか否かは、3投で決まる。練習漬けの息子の毎日が脳裏に浮かぶ。どうかあの努力が報われますように。渾身の力を込めて投げる息子を、祈るような思いで見つめた。
「長い人生のなかで高校3年間なんてあっという間。3年間くらい社会と断絶してもよい。この3年間は他のことは放って、勉強に徹せよ」と、自分が高校に入学したとき担任の先生から言われた。テレビも新聞も流行りの音楽も、そんなものは捨てて勉強に専念せよという強烈な指導に、強い衝撃を受けた。でも、クラスメイトとともにひたすら勉強した3年間は、今では私のよき青春の思い出。一生懸命に何かに打ち込んだ経験は、のちの自分の大きな自信と誇りになる。
今回、息子はインターハイには手が届かなかった。でも、やりきったといういい顔をしていた。まだ来年もある。引き続き、一生懸命に競技に打ち込め。(亜)

