県は果物など全国有数の和歌山の農産物を加工し、新たな特産品の創造につなげる食の専門技術者(フードスペシャリスト)を育成するため、7月15日から来年3月にかけて、和歌山市西高松の和歌山大学松下会館などで特別セミナーを開催する。対象は食品産業に1年以上従事している人。大学教授や企業の専門家による全24コマ(48時間)の講義のほか、工場の見学などが行われる。
フードスペシャリストとは、食の「おいしさ」「楽しさ」「おもてなし」を追求し、栄養や調理、食品開発、流通、販売まで食に関する幅広い知識と技術を身につけた食の専門家です。公益社団法人日本フードスペシャリスト協会が認定する民間資格で、食品の開発製造、流通、販売などを担う食品産業をはじめ、食に関する幅広い分野で活躍している。
和歌山県はミカン、梅、柿、桃、ハッサクなど果物を中心に多くの農産物を産出し、加工品が製造・販売されている。しょうゆ、金山寺みそ、梅干しなど全国的に有名な加工品はあるものの、まだまだ地元の産物を使った加工品は少ない。この現状を打破するため、セミナーは自ら考えて食を創造できるフードスペシャリストを育成し、新たな特産品を創造して和歌山の食を盛り上げることを目的としている。
セミナーは、和歌山市で主に菓子・パンの原材料、加工機器、パッケージなどを取り扱う株式会社キタタニの会長で、日本フードスペシャリスト協会名誉フードスペシャリストの北谷英市氏が代表を務めるわかやまフードスペシャリスト育成研究会が7月から毎月1回開催。講師は同研究会コーディネーターで過去にニンジンジュースや冷凍スライストマトの開発、宇宙食の研究等に携わった会津大学短期大学非常勤講師の稲熊隆博氏、食品科学研究で名高い京都大学の安達修二氏、島根大学生物資源科学部名誉教授の板村裕之氏、旭松食品研究開発本部長の村澤久司氏ら。10月には日高川町和佐のチョコレート製造企業、たにぐちの工場見学も行われる。
定員は15人。全講義を受講し、コマごとのレポート提出、試験合格等の要件を満たせばセミナー修了者となる。受講料は2万円。申し込みは26日締め切り。申し込み、問い合わせは運営事業者の和歌山放送のフォーム(http://forms.gle/XpN8H1QdC311uyUu9)、メール(foodsp@wbs.co.jp)で。


