みなべ町山内の井上梅干食品株式会社(花村数夫代表、屋号=熊平の梅)が製造販売する梅酒「Kumahei」が、イギリスとアメリカで開催された世界最高峰の2つの国際的な酒類コンペティションのリキュール部門で最高金賞をダブルで受賞した。自社栽培の南高梅を使い、最も香りが立つタイミングで漬け込みを行っているのが特徴で、梅本来のさわやかな酸味と奥深いコクが調和した味わいが海外でも高く評価された。

世界で最も歴史と格式ある国際的な酒類品評会の一つ、イギリスで開催されたインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC)2026で100点満点中98点を獲得して最高金賞の「ゴールド・アウトスタンディング」を受賞。世界各国の第一線で活躍する専門家たちが銘柄を隠してテイスティングし、合議制で厳格に評価した。
アメリカで開催のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)2026では100点満点中99点で最高金賞の「ダブルゴールド」に選ばれた。世界最大級の出品数を誇り、審査員にはトップバーテンダーやバイヤー、ジャーナリストなどが名を連ね、完全ブラインドテイスティングで厳正に審査。全審査員から最高評価を得た製品にダブルゴールドが贈られた。
世界三大酒類品評会のうち2つで最高金賞に選ばれたKumaheiは5年前、井上祐弥専務(37)と弟の花村紘弥取締役(33)が中心となって生み出した同社初めての梅酒。自社農園で丹精込めて育てた南高梅だけを使用し、3Lサイズ以上の大きな実を厳選。最も香りがよくなるよう熟し方の違う実で100種類以上の試作品を作り、納得のいく1本を商品化した。青梅で収穫し、追熟して一粒ずつ熟度を見極めて漬け込みを行い、じっくりと時間をかけて梅のエキスを抽出することで、砂糖の甘さに依存しない南高梅が持つ本来の香りや味わいを最大限に感じられるよう仕上げた。
井上専務は「初めて出品して2つの権威ある品評会で最高金賞を受賞できてすごくうれしい。みなべの梅酒を世界中の人に飲んでもらえるように、本格的に海外に販路を拡大していきたい」と話している。

