4年に1度のサッカーの祭典、FIFAワールドカップ北中米大会が11日に開幕。この機会に、大好きなサッカー漫画「GIANT KILLING」をご紹介します。

 あらすじ Jリーグの弱小チームETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)。かつてはスター選手達海猛を擁する人気チームだったが、達海がプレミアリーグに移籍してからは人気も実力も低迷。達海もプレミアデビュー戦で重傷を負い行方をくらます。

 そして10年。達海は35歳の若き監督として古巣のETUに帰って来た。不敵な目をして飄々と人を食った言動、皆の意表をつくおかしな監督だが、その采配は鋭く的確。チーム離脱の経緯からサポーターには冷たい目でみられ、最初は連敗続きだったが、天才的センスを持ちながらも自信に欠けていた椿たち若手選手が成長するに連れ、快進撃が始まる。

 スポーツ漫画は数あれど、監督が主人公というのは珍しいんじゃないでしょうか。飄々としてマイペース、どこかやんちゃな少年のようなタッツミーこと達海監督はとても魅力的。選手の中では、高い素質を持ちながらどこか気弱な、「重度のチキン」椿大介の成長と才能の開花が物語の核になっています。一人でいろいろ背負いがちなキャプテン村越、ものをはっきり言いすぎる赤崎、ラテン系のムードメーカー夏木と存在感たっぷりのキャラがドラマをつくっていきます。私は王子を自称するジーノがお気に入りで、カッコいいところを読むとしばらく気分がいいです。読めばサッカーが好きになる名作。来月には70巻も発売です。(里)