橋本会長と、賞状を手にする優秀賞、奨励賞の皆さん( 前列中央が岩嵜さん、右が山田さん、後列左から橋本さん、原野君、若野君 )

 日高地方青少年育成県民運動推進連絡協議会(橋本英之会長)主催の「少年メッセージ2026」日高地方大会が7日、日高川町高津尾の日高川交流センターで開かれた。日高地方16校の中学生がそれぞれの思いを発表し、日高高校附属3年の岩嵜仁南(みなみ)さん、大成3年の山田彩衣里(あいり)さんの2人が優秀賞を受賞。日高地方代表として、8月に和歌山市の県民文化会館で開かれる県大会に出場する。

 岩嵜さんは「個性と生きる」をテーマに発表。自身が同学年女子の平均身長より低い身長であることについての思いを述べた。2歳の時に身長が伸びにくい病気であることがわかり10年間治療を受けたこと、看護師や家族、友人が励ましの言葉をくれたことを述べ、「世界人口82億人の中に同じ人間は一人もいない。現代社会ではSNS上で、自分と異なる存在を追い詰め排除する行為がみられるが、体に特徴があることも考え方が違うことも、82億分の1の個性」と訴え、「私はこれからも少し低い目線から見える景色を大切に、感謝を胸に歩んでいく。82億の中のたった一人の私を全力で生き抜くために」と力強く述べた。

 山田さんは「『多様性』の意義とは」をテーマに発表。ある本との出会いから男性らしさ、女性らしさを強要される社会への違和感を自覚し、自身が通院で多くの人々と出会い、個性について考えたことを「女らしさとか女の子だからという枠にはめ込もうとすると、その人のよいところまで否定することにつながってしまう」と主張。「自己の個性の発展を仕遂げようとするならば、同時に他人の個性も尊重しなければならない」との文豪夏目漱石の言葉を紹介し、「人は人と共に生きるもの。これから大人になるにつれて、さまざまな人と出会うことになるでしょう。そのとき、私はその人の個性を尊重し、共に生きる人になりたいと考えています」と締めくくった。

 奨励賞は、若野晴生君(松洋中年)の亡き祖父への想いを込めた「もう届かない『ありがとう』を」、原野将太君(清流3年)の体験を通じて将来への夢を語った「僕の夢はラッパー」、橋本苺琉(いちる)さん(稲原2年)の心が通い合うコミュニケーションの大切さを訴えた「伝えるということ」が受賞した。