和やかに患者を診察する高垣副院長

 御坊市湯川町財部、社会医療法人黎明会北出病院の新たな副院長として、日本心臓血管外科専門医の高垣有作氏(67)=和歌山市=が先月着任し、診療に当たっている。

 高垣氏は海南市出身、1983年に県立医科大学卒業。エジプト・カイロ大学出向、裕紫会中谷病院外科(病院長)などを経て、06年1月から国保すさみ病院外科(副病院長)で勤務。病院長、顧問を務めて今年3月末で退職した。この間、救急医療や医療と地域創生などの分野で数々の賞を受賞し、2024年度第13回日本医師会では地域に密着して献身的な医療を続ける医師をたたえる「あかひげ大賞」も受賞した。

 心臓血管外科専門医は心臓、大動脈、末梢(まっしょう)血管などの疾患に対して外科手術が認められた医師。現在、日高地方で有資格者は高垣氏が唯一で、紀南エリアで見ても血管治療を行っているのは北出病院だけ。

 高垣氏は日本プライマリケア学会専門医・指導医・総合診療特任指導医の資格も持ち、内科としても対応。さらにリンパ浮腫治療の技術も持ち、北出病院で専用機器をそろえて今年秋から本格的に治療に当たる。

 患者の治療に関して「いざという時はもちろんしっかり手術をさせてもらいますが、病気の予防に力を入れて、いかに手術をしなくてもよいようにするのかが究極の外科だと考えています。患者さんの診察では1回は笑ってもらえるよう心掛けています」と話している。