先の台風6号では古座川での「レベル5氾濫特別警報」が発表された。新たな防災気象情報が先月28日から運用されたばかりで、同警報が発表されたのは全国で初めてだそうだ。幸い日高地方では大きな被害がなかったが、近畿地方では梅雨入りも発表され、今後の大雨や台風シーズンへの備えが必要なのは言うまでもない。

 御坊市が実施した市民意識調査の結果によると、自身の災害時の備えができていないという回答が6割に上り、まだまだ防災に対する意識が低く、食料備蓄などの備えも不十分であることが分かる。かくいう筆者も恥ずかしながら乾パンなどちょっとした食べ物や懐中電灯は部屋に置いているが、非常用持ち出し袋や防災リュックを用意してまで準備しているわけではない。いざとなった場合にあたふたするかもしれず、何としなければならないとは思っている。さらに自虐的な話になるが、2011年9月の紀伊半島大水害で筆者の美山の自宅が水没したにもかかわらず、この程度の危機意識しかないのである。住民の意識をいかにして高めるか、行政からのさらなるアプローチが必要だし、住民自らも防災をいま一度、真剣に考えなければならない。

 ちなみに非常食のアルファ米やパン、麺類など最低3日分、できれば1週間分を用意しておくのが望ましく、電気やガスが止まることを想定し、調理不要で食べられるものもあればよい。カップラーメンは時間がかかるが水でも作ることができるそうだ。おかずはレトルトや缶詰の商品で、水は1日当たり1人3㍑で計算。もしもの場合は気象や避難情報をしっかり見極め、早め早めの避難を心がけよう。(吉)