神社巡りが最近の趣味で、県外にも足を運ぶことは以前の小欄にも書いたが、県内にも素晴らしい神社はもちろんたくさんある。個人的に訪ねたことがある所でいうと、筆者が大好きで毎年お参りに行く熊野本宮大社をはじめ、紀伊国一宮で神功皇后ともゆかりのある丹生都比売神社、初代神武天皇が宮崎からの東征の際、敵に受けた傷が原因で亡くなった神武天皇の兄、五瀬命(いつせのみこと)をお祀りする和歌山市の竈山(かまやま)神社などなど。神社それぞれに空気感が違い、ぜひ肌で感じてもらいたい。
先日から印南町西ノ地の切目王子神社関連の取材をすることが続き、足を運ぶ機会が増えた。関係者に話を聞き、身近にある神社のことは何も知らなかった自分が恥ずかしくなった。天照大神や天孫降臨の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)など5柱を祀り、創建は第10代崇神天皇のころというのだから約2000年の歴史を持つ。豊臣秀吉の紀州攻めの際に元の社は焼失したため今の社は新しいが、歴史は変わらない。東北や九州にまで広がっている分社の総本宮でもあり、おそらく修験の山伏が広めたといわれている。どの神社にもそれぞれの歴史があり、調べてみるのは面白い。
神様や天皇の名前を羅列してもピンとこない人が多いかもしれないが、古事記、日本書紀の解説本などを読むと単純に物語として面白いし、よくわからない箇所はどんな意味があるのだろうかと新たな興味が湧く。実際に古事記等にまつわる神社に行ってみて分かることもあるし、また謎が深まることもある。自分たちが住むこの日本はどのようにして成り立ってきたのか、少しでも触れてみてはいかがだろうか。(片)

